相聞歌のこころ (本書裏表紙より)
静かな夜、縁側に腰を下ろして、人生の旅路をふっと振り返るとき。
前世で文化人類学を教え、世界中を渡り歩いた山姥女将が紡ぐのは、
日常の中に潜む森羅万象の不思議、そして愛別離苦や有象無象への問いかけ。
文化人類学とは、見落とされ続ける物事への終わりのない相聞歌である。
そんな視点から、湯気たつ味噌汁の香りや庭先の小さな草花に、静かで深い学びを見いだす。
「親しきものに驚きを、遠きものに親しみを」
縁側という曖昧空間で、過去と未来、物と心、人と人をつなぐメッセージを、
あなたの心にも静かに届ける。
北風が吹きつける夜、この本はあなたの日常に、そっと綻ぶ心の花びら。