ウィグラフ出版

Wiglaf Publishing

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ウィグラフ出版では、「人と文化とテクノロジーをつなげ、仕事を快適に、生活を豊かに」のビジョンを共有する作家及びその著作を、ご紹介しております。

各書籍は、Amazonの販売サイトにて購入いただきます。

ウィグラフ出版・登録作家01

ウィグラフ出版・登録作家01

塩瀬 ユキ
(ユキ・ゼマン)

塩瀬 ユキ(ユキ・ゼマン)

文化人類学博士、元シェルブルック大学(カナダ)教授

多文化的なルーツを持ちながらも、日本の言葉、自然、文化に深く根ざした活動を続ける。世界を旅し、大学で文化人類学を教え、学問の探求に没頭していた彼女は、愛する人々、健康、そして身体の自由を次々に失う喪失の中で、今、新たな道 ―美の世界ー へと踏み出すこととなった。

自らも障害を抱えつつ、家族の介護に取り組む日々の中で、彼女の内なる探求はさらに深まり、独自の人生観が形作られていった。独学で絵画と彫刻を学び、彼女は声なき感情や想いを、人体、動物、自然を通じて表現する。介護と喪失を通じて、彼女は書物では得られない最も深遠な教えを日々の生活の中で学んだ。

※Amazonサイト、著者プロフィールより抜粋

相聞歌のこころ (本書裏表紙より)

静かな夜、縁側に腰を下ろして、人生の旅路をふっと振り返るとき。

前世で文化人類学を教え、世界中を渡り歩いた山姥女将が紡ぐのは、

日常の中に潜む森羅万象の不思議、そして愛別離苦や有象無象への問いかけ。

文化人類学とは、見落とされ続ける物事への終わりのない相聞歌である。

そんな視点から、湯気たつ味噌汁の香りや庭先の小さな草花に、静かで深い学びを見いだす。

「親しきものに驚きを、遠きものに親しみを」

縁側という曖昧空間で、過去と未来、物と心、人と人をつなぐメッセージを、

あなたの心にも静かに届ける。

北風が吹きつける夜、この本はあなたの日常に、そっと綻ぶ心の花びら。

著:ユキ・ゼマン

異能の文化人類学者が描き・語る『大人の絵本』。 

動物、自然、人間の生の営みについての深い洞察を、古今東西の賢者の知恵や自らの手による絵と写真も紹介しながら、解説します。
静かな夜に古民家の縁側で、山姥女将(やまんばおかみ)が人々に語りかける三十七話は、森羅万象への相聞歌。著者の、極めてユニークなプロフィール、ノマド的人生からの実体験、そして飽くなき調査・研究から、文化人類学のエッセンスを感じることができる一冊です。 

「酒止めようか どの本能と遊ぼうか」——金子兜太

本書では、文化人類学や哲学、詩歌に触れながら、遊びの本質を探ります。

江戸の「粋」に学ぶ大人の遊び方、
ホイジンガのホモ・ルーデンス、アンリ・ベルクソンの「笑い」と遊びの関係、
そして金子兜太の俳句に宿る遊び心。

効率を追い求める社会の中で、「無駄」を慈しむことが、どれほど人生を自由にするのか——
女将の語り口で、ゆるやかに綴った一冊です。

また、本書はただ読むだけの本ではありません。

「山姥女将の戯れ手帖」として、自由に書き込めるスペースを設けています。

各章には、遊び心をくすぐる質問が添えられており、読者自身が答えを書き入れたり、
落書きをしたりしながら、思考を広げていくことができます。

読むたびに、新しい発見が生まれる「余白のある本」です。

著:ユキ・ゼマン

前著「山姥女将の相聞歌」に引き続き、文化人類学博士塩瀬ユキが企画・制作した、従来の本の力を突破する画期的な本。
知的で濃密な面白さを備えながら、自分で書き込む双方向的な体裁は「読書」を「遊び」に変えてしまう。この一冊が読者それぞれの生活に心地よいさざ波を立てるかもしれません。

さぁ、この本をポケットに入れて、近所のカフェにでも出かけましょう。あ、お気に入りのペンも忘れずに。

浮かぶ女たち

歪み、ねじれ、解けかけた身体。
その姿は痛みの記憶か、安らぎの余韻か、それとも形を失いゆく魂の影なのか。

ユキ・ゼマンの『浮かぶ女たち』は、40点のモノクロームのデッサンと、それぞれに寄せた詩的な言葉から成る、静謐な夢の書。

光と闇の狭間にたゆたう身体の痕跡が、ページの中で呼吸する。

言葉よりも深く、沈黙よりも雄弁に。
あなたの眼差しのなかで、この影たちは初めて、その姿を得る。

喪失と再生の狭間で、身体という存在の曖昧さ、静寂の語るもの、影に潜む感情を探る。
モノクロームのデッサンを軸に、光と闇、動と静の交錯を描き出す。

著:ユキ・ゼマン

影、陰、景、翳。様々な “かげ” の色彩、濃淡、印象を、文化人類学者であり画家であるユキ・ゼマンの心象風景の中に表現する。光が届かない水底から、徐々に水面に浮かび上がってくる女たち。今は亡き近しい人々への鎮魂歌であり、また同時に、かげに佇む人々と相聞歌でもある。

本書では、デッサンと詩が対となったページ構成になっている。

デッサンはものクローム中心で、ときどき命の赤と光の黄が配色される。

詩は、日英仏の3カ国語で詠まれている。短くて美しい。

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